🏖️ バンカーショットの基本
― バンスを生かして、砂と仲良くなる ―
バンカーショットは「砂を打つ」特別なショットです。
ボールを直接打つのではなく、ボールの下の砂を飛ばす。
砂の爆発(エクスプロージョン)によって、ボールがふわっと上がる——。
この仕組みを理解することで、バンカーへの苦手意識はぐっと軽くなります。
🌿 森守弘さん理論
バンカーショットの安定には、“準備”がすべて。
森守弘さんの理論では、構えの段階でクラブの「バンス」を最大限に生かすことが、
エクスプロージョン成功の第一歩だと考えます。
「バンス」とは、クラブの底(ソール)の後ろ側がふくらんでいる部分のこと。
このふくらみがあることで、クラブは砂の中で“滑る”ように動くことができます。
フェースを開き、バンスを感じながら構えることで、
リーディングエッジ(刃)が砂に突き刺さらず、ソール全体が砂の上をスムーズに通過します。
🍃 基本のアドレスポイント
① フェースを開く(バンスを使うため)
フェースを少し開いてからグリップします。
これでクラブのバンスが砂の上を自然に滑る準備が整います。
→ 刃が砂に刺さらず、ふわっとした球になります。
② スタンスをややオープンに
フェースを開いた分、スタンスも少し左へ。
体をやや左に向けることで、クラブが自然と外から入り、
砂を薄く拾いやすくなります。
③ ボール位置は左足かかと線上
ボールは中央よりやや左。
ボールの手前2〜3cmを狙って砂ごと振り抜くイメージです。
④ 体重配分は左7:右3
最初から左足体重に構えることで、体の軸が安定します。
左右のブレが減り、入射角も一定になりやすくなります。
⑤ クラブヘッドを砂に浮かせる
“砂にソールしない”=ルール上、クラブを砂につけてはいけません。
ただし、完全に浮かせようと力むのではなく、
砂のすぐ上にバンスを感じて、優しく構えることがポイントです。
✨ 森さんの言葉に学ぶ
「バンカーでは、砂を飛ばす。ボールはそのついでに出るだけ。」
つまり、
バンカーショットは“打つ”のではなく、“滑らせる”という動き。
クラブの設計を信じて、バンスを使って砂を前へ押し出す感覚が大切です。
クラブが砂を滑り、砂がボールを押し出す。
力ではなく、物理の力でふんわりとした球が上がります。
🌸 あやめゴルフからのメッセージ
力でねじ伏せるように打とうとすると、砂はクラブを拒みます。
でも、フェースを開いて、バンスを感じながら優しく構えると、
クラブは自然と砂の中を走り、ボールをそっと持ち上げてくれます。
“滑らせる”“委ねる”という感覚は、
ショットだけでなく、日々の心のあり方にもつながります。
思い通りにならない時こそ、
力を抜いて、形を信じて、自然に任せる。
そんな気持ちで、今日も穏やかにスイングしていきましょう🌿
